子の日のこだわり

子の日のこだわり

子の日に、
了無し。

了とは、終わりや完成を意味する言葉です。
私たちが造る包丁というものは、
料理人の魂と言える特別な道具。
今この瞬間も料理と貪欲に向き合いつづけ、
修行をかさねる料理人がいるかぎり、
子の日に了があってはならないと考えます。
職人の感覚だけに依存しない、
必然性を持った包丁を造る。
材と向き合い、技と向き合い。
何か一つの部品でも、何か一つの技術でも。
確実に革新と鍛錬を加えていく。
子の日を常に超え続けていく。
子の日に、了無し。

了とは、終わりや完成を意味する言葉です。

私たちが造る包丁というものは、

料理人の魂と言える特別な道具。

今この瞬間も料理と貪欲に向き合いつづけ、

修行をかさねる料理人がいるかぎり、

子の日に了があってはならないと考えます。

職人の感覚だけに依存しない、

必然性を持った包丁を造る。

材と向き合い、技と向き合い。

何か一つの部品でも、何か一つの技術でも。

確実に革新と鍛錬を加えていく。

子の日を常に超え続けていく。

子の日に、了無し。

子の日の精神

子の日の精神

子の日を名乗る包丁に求められるのは、

一、唯一無二の切れ味を誇ること。
一、料理人の手先と一体化する使い心地を誇ること。
一、最高水準を守り高いメンテナンス性を誇ること。
一、全てが機能の元に成り立つ必然性を持った美しさを誇ること。

包丁の造り手として日々鍛錬を重ね、材と向き合い、技と向き合う。包丁造りのすべての工程が相互に関係しあうことで、他にはない、子の日の一本が生み出されるのです。

  • 日本を含む世界中のメーカーから多数の原材料を入手し、日々研究を行っています。 包丁の礎となる原材料の厳選は、料理人にとって最高の食材を探求する精神と同義であると考えています。それぞれの原材料が秘めている可能性を最大限まで引き出す製法を探り、そしてまた原材料の選定に戻ってくる。その様な鋼材研究を30年以上繰り返し、時には業界でもほとんど知られていない稀有な原材料を採用する場合もあります。より強く、より切れる包丁へと進化を続けています。

  • 原材料が秘める可能性の最大を探り、本鍛造によってどこまで性能向上を生み出せるかという研究を行っています。原材料によっては、鍛造で飛躍的に性能向上するものがある一方で、鍛造をあえて行わない選択をする事で優れた包丁へと成っていくこともある。職人の勘だけに頼らず、鍛造の一打一打で加えるべき最適な温度と圧の強度を原材料ごとに研究し、百本のうち百本優れた性能が備わった包丁を送り出す。魂を込めながら、丁寧に材を鍛え上げていきます。

  • 子の日が描いた理想の硬度、強度にすべく鍛え上げた原材料の性能をそのままに、ただ硬いだけでは容易に折れや刃こぼれが起きる中で、原材料ごとに異なる熱処理で材の安定化を行います。熱をどれほど、どのように上げ入れるか。どのように下げ入れるか。強固でよく切れるという性能を持った包丁に、対極とも思える粘りやしなやかさを、どう生み出し、共存させるか。原材料ごと、そして鍛造のされかたごとに最適化された熱処理で、長く使い続けられる包丁へと調えていきます。

  • 一般的な包丁は原材料ごとに備わる、強さ、柔軟性、熱耐性等の特性を組み合わせた複合材による製造が行われていますが、子の日が得意とする「ソリッド」構成は切れ味のよい単一原材料の性能をそのまま最大限に引き出し、いつまでも曲がらない、自由な研ぎを可能にする包丁を実現します。
    前例のない、製作難易度が非常に高い手法から生み出される、子の日が研究と鍛錬の積み重ねの末に辿り着いた包丁の極みです。(※特定のラインナップに採用されている手法です。)

    ソリッドとは

  • 子の日の包丁は、刃先の軽さを重視した設計がなされています。握った時の重心が手元にくることにより、刃先の繊細な取り回しを可能にする新鮮な感覚を生み出し、まるで料理人の手先の延長であるかのような使い心地を生み出します。包丁に必要なのは、切れ味の良さだけではありません。食材に余計な負荷をかけずに切る、全体の設計。料理人の手先から腕、肩、そして全身に至るまで、余計な力を必要としない、脱力を可能にする独自の設計です。

  • 子の日の包丁のハンドル部分。職人の手仕上げから生み出されるそのほとんどはなめらかな曲面で構成され、握った時に包丁の方から手のひらに吸い付いていくかのような手馴染みを実現します。ハンドル部分を構築する材質に関しても、伝統的な木材のみにとらわれず、最先端素材のカーボンファイバー材やバッファローの素材といった天然素材を採用し、多種多様な握りの印象の中から自分に最適な材質を選択できます。(※特定のラインナップに採用されている手法です。)

  • 包丁を食材に添えたその瞬間から刃を引き切るまで。力強く包丁を食材に押し入れたその瞬間から骨を断ち切るまで。切っ先から刃元まで流れるような包丁運びを可能にするのは、極限まで食材との摩擦を減らす曲面研磨によって生み出されます。手元から切っ先、峰から刃渡りにかけて刃全体が徐々に薄くなるよう仕上げられており、いわば包丁全体が立体的な曲線を描く。熟練の職人が手仕上げする独自の研磨手法により、食材が自然な流れで切れていきます。

  • 子の日の包丁は、職人の勘のみで造られているのではありません。仕上がった包丁の硬度と形を緻密に測定し、厳格な基準を満たした包丁のみが子の日を名乗ることを許されます。この緻密さが、百本のうち百本優れた包丁を造るという志を可能にし、さらには料理人の手に渡った後のメンテナンス性向上にも寄与します。常に一定の水準を保持している包丁だからこそ、子の日が理想とする切れ味の持続を実現し、形の精巧さから日常の研ぎに一切の煩わしさを存在させないのです。

  • 子の日の刃には、華美な装飾が施されていません。すべてが、子の日の包丁としての切れ味、料理人にとっての使い心地を追求していった上にだんだんと顕在化してきた、機能美によって構成されています。刃を造る原材料の探求からハンドルに採用する素材まで、全てに意味がある。必然がある。包丁を握る料理人の所作が、立ち姿勢が、紡ぎ出される料理が。すべてが機能美のもとに成り立つ包丁を目指し、子の日は終わりなき鍛錬を重ねます。

代表の想い

代表の想い

包丁製造元 株式会社子の日
代表取締役 社長 澤田 裕介

私たちは包丁造りのポリシーとして「一工一進」という造語を掲げております。
毎日、数百数千と行う包丁造りの工程において、何か一つでも進歩を積み上げていく。前回より少しでも綺麗に、前回より少しでも早く。最高の包丁造りに近づくための考えを巡らせ、努力を続けていく。
この小さな進歩を日々積み上げ、それを何十年と続けていくことで、未踏の職人領域に踏み込んでいけると私たちは信じています。
包丁造りはこれまで先人たちの知恵や努力が積み上げられ、継承されてきました。先人たちの蓄積に心から感謝と尊敬の念を尽くしつつ、子の日は伝統技術と最新技術の融合により、現代の包丁をより素晴らしいものにするべく挑戦を続けます。
私たちにお声がけいただくお客様は、大きな期待を込めてご相談をくださいます。料理人さんを支える包丁造りに携わることは私たちの誇りです。
その期待に応えるべく、私自身も主たる職人の一人として、緊張感を持って包丁造りに日々あたらせていただいております。